一般建築物石綿含有建材調査者の料金と講義について
仕事先の都合により一般建築物石綿含有建材調査者の資格が必要になった為、
一般建築物石綿含有建材調査者講習講習を受講することになりました。
誰でも受講できるわけではなく、実務経験年数など受講資格があります。
私は昔「石綿作業主任者」の資格をとっており、これで申し込みをしました。
通常、一般建築物石綿含有建材調査者講習 全科目受講コース(学科11時間)
料金(税込み):45,000円(内訳:受講料40,370円 テキスト代4,630円)なのだが、
石綿作業主任者を持っていると一般建築物石綿含有建材調査者講習 科目免除コース(学科10時間)
受講料金(税込み):43,000円(内訳:受講料38,370円 テキスト代4,630円)
と、気持ち学科時間と受講料金が割引されます。
(一般財団法人 日本環境衛生センターとかだと55,000円とかだから建災防だと若干安いみたいです。)
- 建築物石綿含有建材調査に関する基礎知識① 1時間
- 建築物石綿含有建材調査に関する基礎知識② 1時間
- 石綿含有建材の建築図面調査 4時間
- 現場調査の実際と留意点 4時間
- 建築物石綿含有建材調査報告書の作成 1時間
の、11時間で石綿作業主任者技能講習修了者は、
「建築物石綿含有建材調査に関する基礎知識1」(1 時間)が免除され計10時間の受講となるそう。
これを2日間で行い、最終3日目に
修了考査 1.5時間でテストを行い合格すると「一般建築物石綿含有建材調査者」を名乗ることが出来ます。
不合格でも再受験可能。お金はかかる(再受験料5,000円)
本資格の上位資格として特定建築物石綿含有建材調査者もあります。
半日程度の実地講習があったり、修了考査に口述試験が追加されたりします。
こちらは受講料99,000円。差額を払って後から受講することもできる場所もあるそうです。
正直、石綿作業なんちゃらの資格は色々ありよくわからないが
特定建築物石綿含有建材調査者が値段もトップなので最上位の資格なんだと思います。
カリキュラム
■第一日目 座学講習
9:50~10:00 オリエンテーション
10:00~11:00 学科 建築物石綿含有建材調査に関する基礎知識2(1 時間)
11:00~12:00 第 2 講座 石綿含有建材の建築図面調査(4 時間)
12:00~13:00 昼休み
13:00~14:30 第 2 講座 石綿含有建材の建築図面調査(4 時間)
14:30~14:40 休憩
14:40~16:10 第 2 講座 石綿含有建材の建築図面調査(4 時間)
■第二日目 座学講習
9:20~10:50 第 3 講座 現場調査の実際と留意点(4 時間)
10:50~11:00 休憩
11:00~12:30 第 3 講座 現場調査の実際と留意点(4 時間)
12:30~13:30 昼休み
13:30~14:30 第 3 講座 現場調査の実際と留意点(4 時間)
14:30~14:40 休憩
14:40~15:40 第 4 講座 建築物石綿含有建材調査報告書作成 (1 時間)
■第三日目 修了考査(筆記試験)
13:50~14:00 オリエンテーション
14:00~15:30 学科試験(1.5時間)
と、3日間の日程で行うそう。
石綿について
この資格試験はネットで調べると合格率が70~80%で簡単みたいな事を言われたりもするが、
実務経験年数など受講資格がある事もあり
受験者の層は大学の先生、研究者、お医者さん、国や地方公共団体の研究所・労働基準監督暑の労務管理官とかホワイトカラーの人を合算した合格率であって、
建築現場の現場作業員に限定すると、とたんに合格率は下がるみたいだから油断はできません。
今までに「石綿」と、名の付く講義は、「石綿作業従事者」と「石綿作業主任者」の2つを受けた事があるが、
色々わかってくるにつれブルーな気分にならざるを得ません。
このブログに行きついた方は知っていると思うのですが石綿(いしわた、せきめん、どっちとも読む)は繊維状の鉱物で、
ほぐすと髪の毛の5千分の1という細さで、肺に吸い込むと、中皮腫、肺がん、石綿肺などを引き起こします。
その発症までの潜伏期間は10数年から50年程度とされ、「静かな時限爆弾」とも呼ばれています。
放射能の違い、吸い込む量が少ないからといって大丈夫とは言えないらしい。
そして若年層が吸い込むとリスクは数倍となるデータがあります。
海外でも危ないという事が早々にわかってたのに日本では規制するのが絶対遅かったと思う。
石綿が安かったので企業が利益の為、使用したかったんだろう。
建物の建材で多く使われた為、
現在になってリフォーム工事とか解体工事とかでバリバリ壊して石綿がフワフワ飛散して肺に入り、中皮腫になったら困るということで
建築物石綿含有建材調査者という資格を持った人に調査後でないと工事しちゃダメという事になった。
ただこの石綿入り建築建材だが沢山ありすぎ。
屋根やら壁やら床やらどこに使われているかがわからないし最終的には検査機関にサンプルを提出して検査しないとハッキリわからない始末。
知らない人のほうが多いが一般家庭でも使用されている家は多いです。
2日間の講習
会場は川崎市の新百合トウェンティワンホールにて行われました。
この建設業災害防止協会(建災防)がテキストだがまぁビックリするくらい誤字、脱字が多い。
毎ページあるんじゃないか?というぐらい。
いちいち講師が「○○ページの○○行のナントカが違っておりまして正しくは~ゴニョゴニョ」とかやってるからちっとも先に進まない。
受講料コッソリ上げてでも作り直したほうがいいんじゃないか?とか思って裏を見たらまさかの初版の3刷目らしい。
だったら直せばいいのに!
また講師が悪いせいじゃないんだけど、講師がテキストを本当に読んでいる2日間でちっとも面白くない。(まぁ大体面白くはないものだが)
ウトウトしてた人もいたけど私は睡魔に耐えて頑張って2日間過ごしました。
そして3日目テストへ
テストはマークシート4択の90分全40問、私は科目1:建築物石綿含有建材調査に関する基礎知識1の4問が免除の為全部で36問、
全体の60%、なおかつ各科目40%以上で合格です。
説明が終わると試験官が時計を見ていきなりスタート、私は回答全てするのに40分見直しで20分の計60分かかりました。
テスト終わったらいつでも手を挙げて帰る事が可能、
なお問題用紙は回収となり持ち帰る事が出来ませんでした。
終わってみてテストの対策方法
講師の方が「ここ大事です」と、言ったところから出るのでマーカーだらけになってしまいますが線を引いておくことが大事です。
建災防独自のテキストに沿ったオリジナルのテストだと思いますので、建災防の石綿過去問をテキストを見ながら調べておくと効果的です。
※ 何故か過去問の答えは残念ながらありませんので自分で調べる必要があります。
私の受けたテストはこの過去問よりも難しかったと感じました。
常識以前の問題(依頼者の利益を優先し~とか)もあるが、
割と細かい論点を聞いてきたり後で調べてもわからない難問もあったりして100点はとれないと思われ、
学習しないと落ちる人もいるなぁ。と、いうのが私の印象。
そんな自分は、まぁなんとかいけたのではと勝手に思ってます。
また結果がでたら上げたいと思います。